自由な思考と実行力で、世界で戦える強い組織を創る

宮坂 英三 Eizou Miyasaka
2008年 キャリア入社 常務執行役員 兼 CHRO

Profile

1998年より大手アパレルメーカーにて海外ライセンスブランド業務を経験。その後大手コンサルティング会社にて人材育成・店舗運営のコンサルティング業務に従事。2005年より海外フィットネスチェーンの日本での事業立上げと店舗拡大を担う。
2008年当社に入社し、tenso株式会社の設立に参画。翌年、同社の取締役に就任。その後同社の成長を支え、越境EC領域における業界ナンバーワンへ導く。
2018年より当社社長室室長を兼務。
2019年より上級執行役員として人事・広報・秘書部門を統括管理する。
2020年、常務執行役員 兼 CHROに就任。

入社のきっかけ WHY BEENOS 世界のマーケットに挑戦する意義と必要性を感じ、事業立ち上げに参画

学生の方も読んでくれると思うので、久しぶりに就活から振返りたいと思います。
もう20年以上前になりますが、私の就職活動に遡ると、当時就職予定の企業が入社直前に自主廃業になる記者会見をTVで見た事が真っ先に思い出されます。それまで当たり前の様に保たれていた日本経済の安定や成長、それを前提とした終身雇用が崩壊した瞬間でもありました。就職活動を通じてそのほんの一部を体感した出来事でもありました。当時の感情を思い出すと、理不尽や不運というような捉え方はしてなくて、こういう事も起こりうると当時から割り切っており、かなり客観的に見ていたところがありました。「では次どうしようか」と思考が切り替わって行動をしていたと思います。

その後、他の企業に就職し、BEENOSに入社するまでの約10年間の間に転職も経験するのですが、職種としては営業や企画、コンサルタントといった立場での経験を積んでいました。異なる業界、複数の会社、職種を経て数年経過していくと、自分の中でこれまでの経験の点と点がつながり、異なる業界や仕事での共通項がはっきり見えてくるようになりました。ただ自社の商材を売り利益を上げる事だけではなく、クライアントが真に求める事を考えたり、それを企画し実行する。仕事における思考や行動が変化してくるようになり、それをもっと高いレベルで実現するにはどうしたらいいかを模索するようになっていました。平たく言えば、結果を出すために枠にとらわれず、自分なりの創意工夫や試行錯誤をとにかく何度も何度も繰り返していくようになりました。

色々試していく過程の中では、失敗や他者との摩擦も多くあり、本当にやらかしたな・・・と思う事もたくさんあります。今だったらもっとうまくやれるなと反省する事も多いです。ただ、自分の中で結果を出すための仕事への向き合い方もこの時期から大きく変化していき、自分自身の仕事におけるポリシーが確固たるものになってきた頃だと思います。仕事での手ごたえも変わってきて、どうやってクライアントの望みをかなえるかをより深堀していく日々が続くのですが、企業の課題を解決していく=自社のソリューション という前提の中での創意工夫だけでなく、他の方法を思考するようになったり、もっと大きな課題、マーケットや日本社会が抱える課題へのアプローチも考えるようになりました。

日々の活動と並行してそうした事を頭の中で思いめぐらせるようになったのですが、その考えの結果の一つが日本の抱える課題、人口減少に伴うマーケットの縮小化が避けられない事、そこには政治だけではなく、企業も個人も向き合わざるを得なくなる事。またそうした課題にビジネスを通じてアプローチするのであれば、より多くの人にという観点で「インターネット」という方法は外せない事と、そして「グローバル」の要素。世界のマーケットに挑戦する意義と必要性、そして具体的な方法を強く思うようになってきました。

そして2008年。この会社との出会いが、その想いを一気に加速させることになり、その領域で事業を一緒に立上げさせてもらう流れになりました。2008年に転送コム事業(現tenso)の立ち上げにつながることになったわけです。BEENOSの社名がまだ「ネットプライスドットコム」だった頃、主軸事業は国内通販事業でした。私はグループ会社の「ネットプライスインキュベーション」に加わって、新規事業の責任者からここでのキャリアをスタートさせました。

入社後3か月で法人設立、更に3か月で新サービスのローンチを行い、その子会社の取締役として約10年間ほど事業の成長に携わってきました。

BEENOSで働くことの魅力 ATTRACTION BEENOSは「自由」

ぱっと思いつくキーワードがあるとしたらこの言葉が最もフィットします。
「自由」は一般的にもよく使われる言葉ですし、受け取り方で様々な解釈ができますが、BEENOSに入った理由や、入ってからも感じる事を改めて振り返ると、やはりこの言葉が一番しっくりきます。ここでの意味は「気楽」「容易」「好き勝手」な自由とは大きく異なります。BEENOSの自由は、「成果を出すための自由な発想・提案を許容・歓迎する文化」だったり、「過去やそれぞれの立場だけに囚われないスタイル」を指してます。特に難しい事を成し遂げるには、ありとあらゆるアプローチや柔軟な思考が必要になってくるので、自分の力だけではできない事の方が多いと思っています。

弊社の場合、国をまたぐ案件も多く一筋縄でいかないものも数多くあります。「これまでは~」とか「ふつうは~」といった固定観念が達成や解決にとっては最大の敵になりえるので、だからこそ、選択肢、手段は目的達成のためには「自由」であるべきと捉えており、そこは特に際立って特徴的な組織かもしれないです。成果を出すためのアプローチは自由。むしろどんどん進化させていくべきという考えが強い。だからこそ、他の人や会社に決めてもらうのではなく、自らでそれは考えて行動するという事が重要になってくる環境です。

「BEENOSは自由な雰囲気なんだ!」となりそうですが、誤解が無いように言えば、ただそこにいる(会社に所属する)だけで実感できるものではないという事も合わせてお伝えしておきたいです。やはり、個々人が「どうありたいか」、「どのようにしていきたいか」、「どう解決していきたいか、改善していきたいか」を自分の頭で考えて実行に移し実現に向けて突き進む事を繰り返す、こうした事を通じて、BEENOSで言う「自由」を強く実感できるんだと思います。
自ら発信し、自ら動き、が当たり前のようにできる人はこの自由を最大限に活用できますが、誰かに決めてほしい人であれば逆に不安になるのかもしれません。極端ですが、組織や部署も考えようによっては関係ない。必要だと思う事はどんどん提案したり、率先してやっていけばいいと思ってます。隣の組織であってもどんどん口出しすればいい。BEENOSはオープントークを大切にしていますので、オープンに議論する事はグローバルな人材が多く所属する環境だからこそ、必須なんだと思います。

「枠にとらわれないこと。」これこそがBEENOSの強みであり魅力だと思います。人事はそうした考えに共感する仲間を増やす事が主たるミッションですので、採用したり、社内での共感を得ていく取り組みをしています。そしてそのパワーをより大きなものにし、事業や組織への良い循環を生みたいと考えてます。

仕事に対する姿勢 STANCE 本質を見極め、決断のスピードを上げる

大事にしていることは三つあります。一つ目は、「顧客の求めることにシンプルに向き合うこと」です。そのためにまずは本気で相手の立場になって考えてみることを意識しています。そして二つ目は「情報の中身、奥をしっかり見ること」です。表面的な情報で判断しない、振り回されないようにしています。従業員から提案やコメントなど、色々なアクションがありますが、スピード感をもってことに当たりつつも、その背景にあるものを丁寧にしっかり読み取ることが大事だと思っています。そして最後に「決断のスピードを速くすること」です。機会を見逃さない、チャンスにフォーカスするのはみんなやるのですが、決断はチャンスだけでは行わないので、二つ目に大事にしている内容を踏まえてリスクの幅もしっかり読み込みながら決断をより正確にすることを意識しています。

この三つを行う際にも実施していますが、普段からやっている事として「振返り」や「自分だったらどうするか」は常に意識しています。例えば何か経験をした後に「同じケースがもう一度発生するとしたら次はどうやるだろうか?」という振り返りは必ず行いますし、他の人や社外の例であっても、単純に批評するのではなく「自分だったらどのように対処できるだろうか?」を本気で考えます。こうした思考習慣は疑似体験だったり、思考の訓練につながっているのかなと思います。

自分が自分の未来をデザインする NEXT STANDARD 世界で対等に戦える組織、人材であることを目指す

社会に新しい価値をもたらす、大きなインパクトを与えるような事業を創っていきたい。それをBEENOSグループで実現したいと思ってます。またその事業創造を通じて、我々自身の仕事の仕方、パフォーマンスの出し方などもステージを上げていき、世の中にいい影響を及ぼせるような新しい仕事のスタイルもBEENOSのメンバーと一緒に作っていきたいです。

そして、世界でも対等に戦える組織、人材を目指していきたいと思います。

※インタビュー内容は取材時点のものです。