Business 2026.01.26

2025年度MVPインタビュー:「Buyee」を進化させた旗振り役。大規模プロジェクトを成功に導いた信念とは



ひとつのサービスを劇的に進化させる裏側には、想像を絶する調整と決断の連続があります。今回の主役は、2019年に新卒で入社し、今やBEENOSの中核を担う存在へと成長した釜坂さんです。彼が牽引したのは、当社が運営する越境ECサービス「Buyee」の大規模アップデートプロジェクト。エンジニア、デザイナー、マーケ、そして役員陣。総勢数十名、部署も会社も異なるメンバーを、彼はどのようにして「ひとつのチーム」へと変え、2025年度のMVP受賞という栄冠を掴み取ったのか。 生え抜きメンバーとして走り抜けた多忙な1年間と、プロジェクトを成功へ導いた「旗振り役」としての真髄に迫ります。


―MVPを受賞するまでの1年間、どんなプロジェクトを進めてきましたか。


当社のサービスである「Buyee」の大規模アップデートプロジェクトや、カスタマーサポートを支援するAIシステムの開発、全社員を対象にしたAI研修の実施など、「Buyee」のみならず、全社のAI活用の促進を進めて参りました。
 
 

―複数のプロジェクトを同時並行で進めてこられましたが、その中で最も難しかったプロジェクトと、その内容について教えてください。


最も難しかったのは「Buyee」の大規模アップデートプロジェクトである「Swingbyプロジェクト」です。これは、当社の越境ECサービス「Buyee」の大規模アップデートプロジェクトで、具体的には「Buyee」に横断検索機能を追加したり、TOP画面をリニューアルしたりと、様々な新機能の導入とサービス改善を進めるものでした。

このプロジェクトでは、企画、マーケティング、エンジニア、デザイナーなど、部署や職種の垣根を超えた非常に多くの方々を巻き込む必要があり、関係者間の調整だけでも大変な労力を要しました。また、サービス全体への影響も大きなプロジェクトでしたので、BEENOSグループCEOの直井や、tenso株式会社COOの佐藤といった役員も含めて何度も議論を重ねる必要がありました。

 

 


意を決した提案から始まった、多くの部署やメンバーを巻き込む「Swingbyプロジェクト」の舞台裏

 

―各プロジェクトにおける釜坂さんの役割は何でしたか?


プロジェクトによって異なりますが、企画、提案、プロジェクトマネジメントあたりを担っています。

AI関連のプロジェクトの企画は、最新のAI技術を追いながら技術ベースで考えることもありますし、他部署のメンバーからの相談などから考えることもあります。
ただ、先述の「Swingbyプロジェクト」だけは、立ち上がりの経緯が少し違います。
このプロジェクトで行った「横断検索機能の開発」と「トップ画面のリニューアル」は、私がBuyeeに関わり始めた時からずっと挑戦したいと考えていたことで、ある時、私の上長である常務執行役員の佐藤に意を決して提案したのが始まりです。
そこで背中を押してもらえたことが大きな転換点となりました。
全社会議の場で皆の前で「これをやりたいんだ!」と発表したところ、予想以上に多くのメンバーから「私もずっとやりたいと思っていた」「ぜひ関わらせてほしい」という熱い反応をもらい、プロジェクトが本格的に動き出しました。
私の役割は、旗振り役としてプロジェクトの方向性を定め、スケジュールを管理し、関係各所との調整に奔走することでした。
正直に言えば、私の考慮不足で手戻りが発生してしまったり、判断が揺れて周囲を振り回してしまったりと、仲間に多くの迷惑をかけてしまった場面もありました。その度にメンバーに支えられ、励まされたからこそ、なんとかリリースまで辿り着くことができたと感じています。
ただ、リリースして終わりではなく、継続して改善を積み重ねることこそが本質ですので、むしろリリースした今が本当のスタートだと思っています。



 

一人ひとりが主役になれる「情報のオープン化」と「旗振り」の哲学

 

―旗振り役としてプロジェクトを進行する上で、最も意識したことは何ですか?


「すべての情報をオープンにする」ことです。会議の議事録をはじめ、プロジェクトに関するあらゆる情報に誰もがアクセスできる状態を作り、情報を抱え込まないよう徹底しました。情報の透明性を高めることで、メンバー一人ひとりが迷わず、主体的に動ける環境を整えられたのではないかと思っています。

コミュニケーションの設計についても工夫しました。細かな検討は最小限のメンバーでスピード感を持って進める一方で、関係者全員が揃う情報共有の場を定期的に設け、プロジェクト全体で温度感や認識のズレが起きないよう細心の注意を払いました。

また、これは少し余談かもしれませんが、「Swingby」というかっこいいプロジェクト名を付けて、気合を入れたスライドで提案したことも、意外と大事なポイントだったかなと感じています。当社には宇宙好きが多く、もともと宇宙関連のプロジェクト名が多いのですが、「SwingbyによってさらにBEENOSという船を加速させたい」という想いをプロジェクト名に込めました。社内でも多くの人に褒めてもらえて、チームの士気を高める良いきっかけになりましたね。

 
 

―見事2025年度社員表彰のMVPに輝きましたが、この一年間を振り返ってみてどうでしたか?


先述の「Buyee」大規模アップデートプロジェクトのような大規模な案件だけでなく、AIX部門としてはさまざまな業務改善AIシステムなどの開発も並行して進めており、瞬く間に過ぎ去った一年でした。振り返ると、正直、私自身は周りに迷惑をかけてたことが多すぎて反省ばかりなのですが、チーム全員がお互いに尊重し合いながら主体的に考えて行動してくれたおかげで大きな成果が出せたと感じています。

「Buyee」の大規模アップデートについては、まだ「土台」が完成したにすぎませんし、AIへの挑戦もまだまだ始まったばかりです!
これからさらに様々なことに挑戦していきます!

 

 

―釜坂さんの所属するAIXはどのような部署ですか?


BEENOSでのAIを活用したビジネス開発や業務改善を進めるための部署です。
2年前に部署が立ち上がった当初は、小さな組織からのスタートでしたが、今では規模も拡大し成長しています。
現在は、様々なバックグラウンドや得意分野を持ったメンバーが集まって、日々さまざまなAIプロジェクトを同時並行で進めています。具体的には、AIによる業務自動化の企画や開発から、データ分析による売上拡大のAI活用まで、グループ全体の価値を最大化させるために幅広く取り組んでいます。

特に主力サービスであるBuyeeに関わる業務は、まだまだ「人」に頼らざるを得ないことがたくさん存在します。しかし、今までだったら自動化を諦めていたようなことでも、最近のAIを活用すれば自動化できるということも増えてきています。そのようなAIシステムの企画や検証、開発を行っているのがAIXになります。

 
 

―AIXとして今後挑戦していきたいことはありますか?


BEENOSグループのAIの最先端を担う部署として、未来を見据えたデータや、AIを駆使したスケールの大きなチャレンジを続けて貢献していきたいです。「昨日できなかったことが今日できる」といったことがAIの世界では日常的に起きています。そのため、常に2〜3年先のAI技術の進化や社会の変化を想像しながら、失敗を恐れずに挑戦していきたいです。

また、昨年LINEヤフーグループにジョインしたことで、最先端のAIを探求する仲間が増えました。彼らとも協力し合いながら、これまでのBEENOS単体では成し得なかったような、さらにインパクトのあるプロジェクトに挑戦できることに、今からとてもワクワクしています。



 

「自立和尊」と「情熱」が、不可能を可能にする原動力になる 



 

―一緒に働く人に期待したいことを教えてください。

「自立和尊」と「情熱」です。
誰かが教えてくれたりしてくれるのを待っているのでなく、自分でやるべきことを見つけて自ら挑戦していくことがとても大事だと思っています。
誰かに言われてやるよりも自分の想いや考えを持って行動した方が、モチベーションも沸きますし、大きな成果が出せると思います。
また、誰しも一人でできることは限られているので、周囲の人を巻き込んでこそ、一人では想像もできなかった大きな成果が出せると考えています。
そしてそのために必要なのは「情熱」です。
情熱を持って発信を続けていれば、必ず周りに人は集まってきてくれますし、ついてきてくれると考えています。