Business 2026.01.06

クライアントとファンの「欲しい」を、諦めない。“無理難題”を“感動”に変える、BEENOS Entertainment流の課題解決


「Groobee」や「chord」などのサービスを通じて、エンタメ業界を支えるBEENOS Entertainment(以下、BET)。一見、システムを提供するIT企業のようですが、彼らが現場で本当に大切にしているのは、機能そのものではなく「どうやってその課題を解決するか」という熱意です。変化が激しく、正解のないエンタメビジネスの最前線で、彼らは何に向き合い、どのように成長しているのか。BEENOS Entertainment株式会社の代表取締役である玉谷に、BETで働く「リアルな手触り」と、そこで得られる「キャリアの価値」について聞きました。
 


 

事業の本質:ただの「ツール提供」ではない。ビジネスを昇華させる仕事

 

──まず、BETという事業を一言で表すと、どのような役割を担っているのでしょうか?

一言で言えば、「クライアントの課題解決」、これに尽きます。私たちはSaaSのようなプラットフォームを持っていますが、単に「ツールを使ってください」で終わるビジネスではありません。クライアントごとに異なる課題に対し、既存のサービスをそのまま当てはめるのではなく、「どうすればそのビジネスを進化させられるか」を考え、サービスそのものをカスタマイズし、昇華させていく。

このプロセスこそが私たちの強みであり、存在意義です。クライアントが抱える「やりたいけれど、今の仕組みではできない」という壁を、僕らが介在することで突破する。その結果、クライアントの収益が上がり、ファンが喜び、ビジネス全体が大きくなる。このサイクルを生み出すことが私たちの仕事です。

 

──玉谷さんが仕事をする上で、特に大切にしている「スタンス」は何ですか?

「“できません”で終わらせない」ことです。クライアントからの要望は、既存の仕組みでは実現不可能なことも多々あります。ですが、そこで「仕様上無理です」と断るのは簡単ですが、それではプロではない。「今のままではできない。じゃあ、どうやったら実現できるか?」と思考を切り替えること。壁にぶつかった時こそ、新しい解決策や新規事業の種が生まれます。この「なんとかする力」が、BETの信頼と実績を作ってきたと自負しています。

 

──チームに共通している「仕事のスタイル」や「BETらしさ」はどこにありますか?

「やりたい」という熱量を最優先する文化ですね。BETに限らず、BEENOSグループ全体に言えることですが、「これをやりたい」と手を挙げた人に対して、頭ごなしに否定することはあまりありません。たとえ失敗しても、「次はどうする?」と再チャレンジを促す土壌があります。

また、課題解決において私たちが大切にしている「3つの軸」があります。それは、「クライアント」「消費者・ファン」「社内関係者」です。クライアントの売上だけでなく、その先にいるファンが本当に喜ぶか?そして、一緒に働く仲間にとってもプラスになるか?この三方よしの視点を持ちながら、熱量高く課題に向き合えるのがBETらしいスタイルです。

 

現場のリアル:「プロ」としての期待値を超えるということ

 

──エンタメ業界ならではの難しさや、現場のリアルについて教えてください。

エンタメ業界は、意思決定が非常にスピーディーで、突発的な変更も日常茶飯事です。また、同時にクライアントは私たちを「プロ」として期待をしてくれています。それに必死に応えて「●●さんのおかげで本当に助かっています!」と感謝されることが、やりがいだし成長に繋がるのかなと。エンタメ業界でディレクションを回せる人材=どの業界に行っても通用する優秀な人材だと個人的には思っています。

 

──そのプレッシャーの中で、メンバーはどう動いているのでしょうか?

一人で抱え込まず、チームで解を出す文化があります。例えば、急な配送トラブルや仕様変更が起きた時、プロダクション調整、CS、物流、システムなど、多角的な視点での判断が必要です。BETには各領域の知見を持つメンバーがいるので、「この場合はどう動くのが最適か?」を瞬時に相談し、チーム一丸となってパズルを解くように解決していきます。この「カオスな状況をチームで乗り越える経験」こそが、どこに行っても通用する対応力を養う土壌になっています。
 


成長の階段:「ビジネスそのものを昇華させる」の景色を見るために

 

──激しい変化の中で、メンバーが最も成長するのはどんな時ですか?

成長には3つの段階があると思っています。

  • レベル1:ミスなくオペレーションを回せる(守り)
  • レベル2:クライアントの課題を解決し、売上や収益を向上させる(攻め)
  • レベル3:解決策を横展開し、新しいビジネスやサービスへと昇華させる(創造)

私がメンバーに目指してほしいのは、間違いなく「レベル3」です。目の前の課題を解決して終わりではなく、「これは他のクライアントにも使えるんじゃないか?」「一つのサービスとしてパッケージ化できるんじゃないか?」と考え、ビジネスそのものを大きくしていく。

正直、難易度は高いです。同時に、自分が解決した「点」の課題が、横展開されることで「面」のビジネスになり、業界の新しいスタンダードになっていく。そのダイナミズムを肌で感じられるのが、このフェーズの醍醐味であり、仕事が一番面白くなる瞬間だと思います。

 

──「ビジネスを昇華させる」というのは非常に面白そうですが、BETだからこそ味わえる「手応え」や「やりがい」は、具体的な事例を交えて教えていただけますか?

例えばchord事業は取引先の要望が生まれた事業だったりします。「今の取り組み以外でも何か一緒にやりたいですよねー」と取引先から言われる中、「1か月後に、あるアーティストの案件があるんですけど、BEENOSさんでできたりしないですか?」と要望をもらったのがきっかけです。通常であれば、1か月で何かのシステムを作ることは不可能で、非常に大変だったのですが、これをきっかけに様々な追加案件をいただき、1つの事業としての成長まで繋がることができました。Groobeeでも様々な機能がありますが、クライアントのニーズから作ったものが多くあります。

「新しい事業を作る」という感覚より、「クライアントの期待に応える」から生まれた機能やサービスの方が多く、クライアントと何かを一緒に作っていくという感覚が、BETだからこそ味わえる「手応え」や「やりがい」だと考えます。

 

求める人物像:「枠」を決めない人

 

──成長する人に共通する特徴はありますか?

無理難題を突きつけられた時に、「わかりました、やります」と本気で言える熱量を持っている人ですね。もちろん、裏付けや勝算も大事ですが、まずは「クライアントのために実現したい」という強い想いがあれば、社内のプロフェッショナルたちが「じゃあこうすればできるよ」と助けてくれます。期待に応えようと本気で汗をかく人が、結果として感謝され、最も成長していきます。

 

──逆に、BETの環境で「苦しくなる」のはどのようなタイプでしょうか?

「私は〇〇担当なので、それ以外はやりません」と自分の枠を決めてしまう人は、ここでは成長の機会を逃してしまうかもしれません。ECも、マーケティングも、物流も、CSも、すべては繋がっています。本当の課題解決をするには、職種の垣根を超えて全体を俯瞰する視点が必要です。「やりたい」と手を挙げれば、部署を超えて挑戦できるのがBEENOSの文化。「担当外だから」と線を引くのではなく、「課題解決のために、これも知っておきたい」と領域を広げていける人が、結果的に市場価値の高い人材になっています。
 


 

未来の仲間へのメッセージ

 

──最後に、この記事を読んでBETに興味を持った方へメッセージをお願いします。

基本的なITリテラシーは必要ですが、現時点でのエンタメ業界の経験やECの知識は必須ではありません。私自身、エンタメ業界やECの知識もない状態で事業をスタートしました。知識よりも、「どうにかして解決したい」というスタンスやマインドと周囲メンバーや関係者のサポートで何とかこれまで突っ走ってきました。

BEENOSグループは規模としては大きいですが、中身は大企業というよりベンチャーです。個人の「やりたい」という声を尊重し、実際に社内提案から生まれたのがこのBEENOS Entertainmentという会社です。

「自分の考えで、新しい何かにチャレンジしてみたい」。そんな価値観に共感してくれる方と、ぜひ一緒に働きたいですね。オンラインで仕掛けた仕事が、実際のライブ会場でファンの熱狂として返ってくる——あのエンタメならではの感動を、一緒に味わいましょう!