Creative
2023.08.02
デザインへの健全な野心と行動力 ~2023年創設デザイン推進室、UIディレクターにインタビュー~
グループ企業の株式会社デファクトスタンダードからBEENOSへ異動した佐竹さん。現在は2023年4月に新設されたデザイン推進室で、UIディレクターとしてBEENOSグループの様々なサービスに関わっています。デザイン推進室の特徴や役割、仕事の魅力について聞きました。
ーまず、これまでのご経歴を教えてください
佐竹:芸術系の大学を卒業して広告代理店に入社、その後にデザインをもっと極めたいという思いでWEB制作会社やデザイン事務所で経験を積みました。一時期はフリーランスとしてウェディングアイテムのプロデュースや制作を行っていた時期もあります。基本的には受託案件が多く、様々な業界から発注をいただけるという点では毎回新しい刺激があって面白いと感じていた一方で、納品した瞬間に完全に手離れしてしまうのが同時に少し寂しくも感じていました。次第にビジネスを成長させるための継続的なデザイン改善に取り組んでみたいと考えるようになり、事業会社のインハウスデザイナーを志望する形で、2020年にブランディアを展開するデファクトスタンダードに入社しました。ブランディアではブランド品の買取と販売事業を行っており、まさに私が願っていたサービスに継続的にコミットするという経験を得ることができました。
デファクトスタンダードは他のグループ会社とオフィスが離れていたこともあり、当時は正直BEENOSというものについてまだよく理解できていなかったところがあったのですが、BEENOSが行動指針として掲げている「自立和尊」のマインドや、「Beyond your world」というスローガンにはとても共感を覚えていました。ふと自分事に置き換えたときに、せっかくBEENOSグループの中にいるのでデファクトスタンダード以外の事業や人とも関わりを持って「自分の視野、自分の世界を広げたい」と思うようになりました。その後「BEENOSで更なる挑戦をしてみたい」と上司に伝え、2022年10月に異動させていただき現在に至ります。特に社内で募集があったわけではなく、自ら手を挙げて志望したという感じです。
ー異動後はどのような業務を担当されたのですか
佐竹:最初は産休に入られる方からの引継ぎで、外国籍人材向けの就労プラットフォーム「Linkus(リンクス)」のデザイン業務を担当しました。その後、台湾最大級の訪日メディアサイト「旅行酒吧(トラベルバー)」などの複数の新規事業に携わるようになりました。現在は1つのプロジェクトに集中してデザイナーとして参加することは少なくなり、ディレクターとしてUI(ユーザーインターフェイス)デザインの監修を主に担当しています。
ーデザイン推進室の業務を教えてください
佐竹:BEENOSグループ内の各担当者からデザインの制作依頼をいただき、まずは要件の確認を行います。この時点で施策や制作物の目的、ターゲットユーザー、集客方法などの詳細を伺い、どのような内容でデザインするべきか方向付けを行います。ワイヤーフレームは依頼者側で作成いただく場合とデザイナー側で作成する場合がありますが、いずれにしてもより目的を達成することができるアイデアがあれば随時提案を行っています。その後、デザインやコーディング等の実作業を行い、関係各所でのレビューを経てリリースに至る流れになります。対象としてはWEBデザインが最も多いですが、グラフィックや屋外看板、Tシャツやステッカーなど、依頼をいただければ基本的に何でも対応しています。
ー印象に残っているプロダクトやサービスはありますか
佐竹:トラベルバーはおすすめの旅行プランを探したり、サイト上で実際に旅程の作成ができ、さらにホテルや観光施設、飲食店などの予約までを一括で行うことができるサービスです。この予約機能自体は以前からありましたが、この度ホテル予約サイトとの連携を行い、プラン作成から予約完了までの流れをよりシームレスな体験としてご提供できることになりました。ホテルなどの自動予約機能はそれだけでひとつのサービスとして成り立つくらい複雑な要素があるのですが、既存の旅行プラン作成UIの中にどのように入れ込めばユーザビリティを損ねることなくプロダクトとして成立できるのか、試行錯誤を繰り返しながら進めたことはなかなか大変でした。UIデザイナーの方とはもちろん、企画やエンジニアの方とも要件や優先度の擦り合わせなどで密にコミュニケーションを取らせていただき、無事にリリースすることができてホッとしています。
ー反響のあった取り組みを教えてください
佐竹:トラベルバーのUI改修を行った際に、リリース前後でのCTR(Click Through Rate、クリック率)の推移を分析して約1.5倍の効果が出ていることをチームに共有したことがありまして、企画側から好評をいただいたことがありました。新規事業は比較的スピード感を持って企画からリリースまでのサイクルを回していく傾向があるのですが、改修したデザインが実際にお客様にどう受け止められているのかを振り返る機会がなかなか無かったりします。デザイン効果を可視化することでどれくらい改善効果があったのか、次にフォーカスするべき改善ポイントはどこかなど、エビデンスに基づいた仮説が立てられるので、企画やマーケティング部署の領域だと線引きをせず、デザイナーこそ数値を意識した方が良いと考えています。
-BEENOSに来て変化したことはありますか
佐竹:志望した動機は視野を広げたいということだったのですが、想像していた何倍ものレベルで本当に視野が広がったと感じています。グループの基幹サービスのひとつである「Buyee(バイイー)」やグループ内の新規事業など様々なプロダクトに参画されているデザイナーやエンジニアの方々との接点が持てたことがとても大きかったです。デザイン思考の幅が広がったことはもちろん、効率的なツールの活用方法やチームにおける意思決定の仕方など、この1年足らずの間で得られたものはとてつもなく膨大&濃厚で、控えめに言って私の中でパラダイムシフトが起きました。
現在は複数の新規事業を担当していますが、プロダクトによってサービス内容や訴求ポイント、ターゲットが異なるため、それぞれのユーザーベネフィットを実現しつつ事業としての目的も達成させるという目的志向の意識がさらに強まっているように感じます。以前の環境と比較するわけではなく、デファクトスタンダードでブランディアに携わることで培ったナレッジが、逆にBEENOSの方からすると新鮮に感じてもらえることも多くありました。どちらが良いということではなく、様々なプロダクトや施策、ツールや事例などを知っていくことで視野が広がり、デザインや発想の引き出しを増やしていけることが何よりの財産になっていると今は感じています。
ー一緒に働く人はいかがでしょうか
佐竹:プロフェッショナルとして常にスキル向上の意識を持っていたり、他者へのリスペクトの気持ちを伴った発言や行動をすることでチームに対して良い影響を与えていたりなど、私自身もロールモデルにさせていただきたいと思える方々がたくさんいらっしゃいます。
たとえば、デザイン推進室マネージャーの伊東さんは幅広い知見をお持ちで、デザイナーとしてこうありたいという軸をしっかりと持ちつつも、常にチームや関係者とのかかわりの中で様々な意見に耳を傾けながら柔軟に対応していて、非常にバランス感のある方だと感じています。マネージャーとしてもプレイヤーとしても質の高いアウトプットができるオールマイティーな方でもあります。
また、私がBEENOSに異動して最初に携わらせていただいたLinkusのチームにおいても、BEENOS HR Link社長の岡﨑さんやテクノロジー推進室の三上さんをはじめ、とても優秀な方が多く、いつも良い刺激をいただいています。
岡﨑さんは代表という立場でありつつチームの誰よりもお客様目線で物事を考えられていて、制作依頼やレビューをいただく際などの節々でもその思いを強く感じます。一方でデザイン領域のことについてはデザイナーに任せていただけるので、その信頼に対して最大限のパフォーマンスでお応えしたいといつも思わせていただける方です。
三上さんは頭の回転がとても速く、問題解決能力に長けた方ですね。高い技術力と技術に対しての飽くなき探究心も去ることながら、私が一番素晴らしいと感じているのが、やりとりする相手に対して誰も嫌な気持ちにさせないような言葉選びの配慮だと思っていまして、実はとても参考にさせていただいています。
ー社風についてはどう感じていますか
佐竹:非常に風通しが良い環境だと感じています。きちんと筋が通った相談や提案であれば必ずどなたかが受け止めてくれますし、仮に今すぐ実現することが難しい状況だとしても真摯にその説明責任を果たそうとしてくれます。そういった社風だからこそ、今後も積極的に発信していこうと思える良い循環や空気感が生まれているように思います。
ーデザイン推進室の魅力を教えてください
佐竹:新規事業の立ち上げから参画できることは私自身なかなか無かった経験なので、サービスをゼロからグロースさせていくことに興味がある方にはピッタリの環境だと思います。また、デザイン推進室自体もまだ立ち上がったばかりの部署ということもあり、デザイン組織を構築していく過程の中でいろいろなことにチャレンジしやすいタイミングでもありますね。デザイン推進室が立ち上がったことでグループを横断したデザイナーとの交流も増えていますし、今後は各会社や各部署のデザイナー同士をつなぐハブとしての機能も担っていけるように感じています。
ーこれから取り組んでいきたいことを教えてください
佐竹:私が一番重きを置きたいこととしては目的志向のチームでありたいと考えています。デザイナーの方は多かれ少なかれ思い当たる節があるように思うのですが、時に情報の整合性やレイアウトの美しさを求めたくなることって正直あると思うんです。そのこと自体が悪いと思っているわけでは決してないですし、この視点をしっかりと持った上でデザインすることは好ましいことだと思っています。ただ、あくまで私たちはお客様から選ばれ続けるサービスをご提供することが最大のミッションであり、文字通りそれをデザインという領域において推進していくという視点が何よりも重要であると考えています。何を達成するためにこのデザインが必要なのかをきちんと理解した上で取り組んでいけるチームにしたいです。
ー最後にご自身のミッションについて教えて下さい
佐竹:まず社内で挙げると、私はデファクトスタンダードからBEENOSへ異動したということもあり、両社の懸け橋になりたいという思いが強くあります。私自身が新しい事業や人、技術に触れたことで自分の世界が広げられたように、この刺激的な体験をもっと多くの方にも体感していただきたいですね。両方の環境やメンバーを知っているからこそできることがあると思っています。
そしてお客様に対しては、私たちが展開するサービスのファン、さらにはBEENOSのファンになっていただけるように尽力していきたいです。「デザインとは接客である」というマインドが私の中にありまして、お客様が求めているものを先回りしてご案内したり、分からないことを丁寧にご説明したりといったおもてなしの精神を持って、これからも一つ一つのプロダクトに真摯に取り組んでいきたいと思っています。
ーありがとうございました
視野を広げるためにBEENOSへ
ーまず、これまでのご経歴を教えてください
佐竹:芸術系の大学を卒業して広告代理店に入社、その後にデザインをもっと極めたいという思いでWEB制作会社やデザイン事務所で経験を積みました。一時期はフリーランスとしてウェディングアイテムのプロデュースや制作を行っていた時期もあります。基本的には受託案件が多く、様々な業界から発注をいただけるという点では毎回新しい刺激があって面白いと感じていた一方で、納品した瞬間に完全に手離れしてしまうのが同時に少し寂しくも感じていました。次第にビジネスを成長させるための継続的なデザイン改善に取り組んでみたいと考えるようになり、事業会社のインハウスデザイナーを志望する形で、2020年にブランディアを展開するデファクトスタンダードに入社しました。ブランディアではブランド品の買取と販売事業を行っており、まさに私が願っていたサービスに継続的にコミットするという経験を得ることができました。
デファクトスタンダードは他のグループ会社とオフィスが離れていたこともあり、当時は正直BEENOSというものについてまだよく理解できていなかったところがあったのですが、BEENOSが行動指針として掲げている「自立和尊」のマインドや、「Beyond your world」というスローガンにはとても共感を覚えていました。ふと自分事に置き換えたときに、せっかくBEENOSグループの中にいるのでデファクトスタンダード以外の事業や人とも関わりを持って「自分の視野、自分の世界を広げたい」と思うようになりました。その後「BEENOSで更なる挑戦をしてみたい」と上司に伝え、2022年10月に異動させていただき現在に至ります。特に社内で募集があったわけではなく、自ら手を挙げて志望したという感じです。
ー異動後はどのような業務を担当されたのですか
佐竹:最初は産休に入られる方からの引継ぎで、外国籍人材向けの就労プラットフォーム「Linkus(リンクス)」のデザイン業務を担当しました。その後、台湾最大級の訪日メディアサイト「旅行酒吧(トラベルバー)」などの複数の新規事業に携わるようになりました。現在は1つのプロジェクトに集中してデザイナーとして参加することは少なくなり、ディレクターとしてUI(ユーザーインターフェイス)デザインの監修を主に担当しています。
ーデザイン推進室の業務を教えてください
佐竹:BEENOSグループ内の各担当者からデザインの制作依頼をいただき、まずは要件の確認を行います。この時点で施策や制作物の目的、ターゲットユーザー、集客方法などの詳細を伺い、どのような内容でデザインするべきか方向付けを行います。ワイヤーフレームは依頼者側で作成いただく場合とデザイナー側で作成する場合がありますが、いずれにしてもより目的を達成することができるアイデアがあれば随時提案を行っています。その後、デザインやコーディング等の実作業を行い、関係各所でのレビューを経てリリースに至る流れになります。対象としてはWEBデザインが最も多いですが、グラフィックや屋外看板、Tシャツやステッカーなど、依頼をいただければ基本的に何でも対応しています。
ー印象に残っているプロダクトやサービスはありますか
佐竹:トラベルバーはおすすめの旅行プランを探したり、サイト上で実際に旅程の作成ができ、さらにホテルや観光施設、飲食店などの予約までを一括で行うことができるサービスです。この予約機能自体は以前からありましたが、この度ホテル予約サイトとの連携を行い、プラン作成から予約完了までの流れをよりシームレスな体験としてご提供できることになりました。ホテルなどの自動予約機能はそれだけでひとつのサービスとして成り立つくらい複雑な要素があるのですが、既存の旅行プラン作成UIの中にどのように入れ込めばユーザビリティを損ねることなくプロダクトとして成立できるのか、試行錯誤を繰り返しながら進めたことはなかなか大変でした。UIデザイナーの方とはもちろん、企画やエンジニアの方とも要件や優先度の擦り合わせなどで密にコミュニケーションを取らせていただき、無事にリリースすることができてホッとしています。
ー反響のあった取り組みを教えてください
佐竹:トラベルバーのUI改修を行った際に、リリース前後でのCTR(Click Through Rate、クリック率)の推移を分析して約1.5倍の効果が出ていることをチームに共有したことがありまして、企画側から好評をいただいたことがありました。新規事業は比較的スピード感を持って企画からリリースまでのサイクルを回していく傾向があるのですが、改修したデザインが実際にお客様にどう受け止められているのかを振り返る機会がなかなか無かったりします。デザイン効果を可視化することでどれくらい改善効果があったのか、次にフォーカスするべき改善ポイントはどこかなど、エビデンスに基づいた仮説が立てられるので、企画やマーケティング部署の領域だと線引きをせず、デザイナーこそ数値を意識した方が良いと考えています。
グループ内の異動がパラダイムシフトに
-BEENOSに来て変化したことはありますか
佐竹:志望した動機は視野を広げたいということだったのですが、想像していた何倍ものレベルで本当に視野が広がったと感じています。グループの基幹サービスのひとつである「Buyee(バイイー)」やグループ内の新規事業など様々なプロダクトに参画されているデザイナーやエンジニアの方々との接点が持てたことがとても大きかったです。デザイン思考の幅が広がったことはもちろん、効率的なツールの活用方法やチームにおける意思決定の仕方など、この1年足らずの間で得られたものはとてつもなく膨大&濃厚で、控えめに言って私の中でパラダイムシフトが起きました。
現在は複数の新規事業を担当していますが、プロダクトによってサービス内容や訴求ポイント、ターゲットが異なるため、それぞれのユーザーベネフィットを実現しつつ事業としての目的も達成させるという目的志向の意識がさらに強まっているように感じます。以前の環境と比較するわけではなく、デファクトスタンダードでブランディアに携わることで培ったナレッジが、逆にBEENOSの方からすると新鮮に感じてもらえることも多くありました。どちらが良いということではなく、様々なプロダクトや施策、ツールや事例などを知っていくことで視野が広がり、デザインや発想の引き出しを増やしていけることが何よりの財産になっていると今は感じています。
ー一緒に働く人はいかがでしょうか
佐竹:プロフェッショナルとして常にスキル向上の意識を持っていたり、他者へのリスペクトの気持ちを伴った発言や行動をすることでチームに対して良い影響を与えていたりなど、私自身もロールモデルにさせていただきたいと思える方々がたくさんいらっしゃいます。
たとえば、デザイン推進室マネージャーの伊東さんは幅広い知見をお持ちで、デザイナーとしてこうありたいという軸をしっかりと持ちつつも、常にチームや関係者とのかかわりの中で様々な意見に耳を傾けながら柔軟に対応していて、非常にバランス感のある方だと感じています。マネージャーとしてもプレイヤーとしても質の高いアウトプットができるオールマイティーな方でもあります。
また、私がBEENOSに異動して最初に携わらせていただいたLinkusのチームにおいても、BEENOS HR Link社長の岡﨑さんやテクノロジー推進室の三上さんをはじめ、とても優秀な方が多く、いつも良い刺激をいただいています。
岡﨑さんは代表という立場でありつつチームの誰よりもお客様目線で物事を考えられていて、制作依頼やレビューをいただく際などの節々でもその思いを強く感じます。一方でデザイン領域のことについてはデザイナーに任せていただけるので、その信頼に対して最大限のパフォーマンスでお応えしたいといつも思わせていただける方です。
三上さんは頭の回転がとても速く、問題解決能力に長けた方ですね。高い技術力と技術に対しての飽くなき探究心も去ることながら、私が一番素晴らしいと感じているのが、やりとりする相手に対して誰も嫌な気持ちにさせないような言葉選びの配慮だと思っていまして、実はとても参考にさせていただいています。
ー社風についてはどう感じていますか
佐竹:非常に風通しが良い環境だと感じています。きちんと筋が通った相談や提案であれば必ずどなたかが受け止めてくれますし、仮に今すぐ実現することが難しい状況だとしても真摯にその説明責任を果たそうとしてくれます。そういった社風だからこそ、今後も積極的に発信していこうと思える良い循環や空気感が生まれているように思います。
目的志向のチームへと邁進
ーデザイン推進室の魅力を教えてください
佐竹:新規事業の立ち上げから参画できることは私自身なかなか無かった経験なので、サービスをゼロからグロースさせていくことに興味がある方にはピッタリの環境だと思います。また、デザイン推進室自体もまだ立ち上がったばかりの部署ということもあり、デザイン組織を構築していく過程の中でいろいろなことにチャレンジしやすいタイミングでもありますね。デザイン推進室が立ち上がったことでグループを横断したデザイナーとの交流も増えていますし、今後は各会社や各部署のデザイナー同士をつなぐハブとしての機能も担っていけるように感じています。
ーこれから取り組んでいきたいことを教えてください
佐竹:私が一番重きを置きたいこととしては目的志向のチームでありたいと考えています。デザイナーの方は多かれ少なかれ思い当たる節があるように思うのですが、時に情報の整合性やレイアウトの美しさを求めたくなることって正直あると思うんです。そのこと自体が悪いと思っているわけでは決してないですし、この視点をしっかりと持った上でデザインすることは好ましいことだと思っています。ただ、あくまで私たちはお客様から選ばれ続けるサービスをご提供することが最大のミッションであり、文字通りそれをデザインという領域において推進していくという視点が何よりも重要であると考えています。何を達成するためにこのデザインが必要なのかをきちんと理解した上で取り組んでいけるチームにしたいです。
ー最後にご自身のミッションについて教えて下さい
佐竹:まず社内で挙げると、私はデファクトスタンダードからBEENOSへ異動したということもあり、両社の懸け橋になりたいという思いが強くあります。私自身が新しい事業や人、技術に触れたことで自分の世界が広げられたように、この刺激的な体験をもっと多くの方にも体感していただきたいですね。両方の環境やメンバーを知っているからこそできることがあると思っています。
そしてお客様に対しては、私たちが展開するサービスのファン、さらにはBEENOSのファンになっていただけるように尽力していきたいです。「デザインとは接客である」というマインドが私の中にありまして、お客様が求めているものを先回りしてご案内したり、分からないことを丁寧にご説明したりといったおもてなしの精神を持って、これからも一つ一つのプロダクトに真摯に取り組んでいきたいと思っています。
ーありがとうございました