Engineering 2023.04.07

日本の商品を世界118の国や地域に届ける越境ECサポートサービス「Buyee」のサブシステムを支え続けるエンジニアインタビュー

ユーザー数や流通総額の拡大を続ける海外向け購入サポートサービス「Buyee」の円滑な運用を実現するために日々システムの保守業務に努めているエンジニアの川中。エンジニアとしてBEENOSにジョインし、急成長する主力事業をバックエンドからサポートし、2021年以降は、チームのマネジメントを一任されBuyeeを支えるサブシステムのチームリーダーを務めます。「自分の開発したものが、その礎の1つになるという部分が面白み」と話した川中に、これまで関わってきた開発領域やBuyeeへの思いなどについて伺いました。


―BEENOSに入社されたきっかけを教えてください。

川中:入社して5年経ちます。私は鳥取県出身で、自動車部品の設計を行ってたのですが、当時、鳥取支店がエンジニアの募集をかけており、キャリアチェンジのチャンスを感じて応募しました。入社して最初の頃は専門知識が乏しかったので苦労しましたが、チームリーダーに大変お世話になって、みっちりと勉強させてもらいました。そこから実務に移って少しずつつかんでいきましたね。現在は基本的にバックエンドを担当しています。2021年以降は、チームのマネジメントを担っており、今はチームの規模が少し大きくなって9名をマネジメントしています。気が付いたらメンバーがすごい増えていました。

―東京に異動されたのはいつ頃ですか

川中:2020年の2月ぐらいですね。学生時代も鳥取県内に住んでいたので県外に引っ越すのは初めてでした。初めて東京にきて一番に感じたのはビジネスマンの意識の高さだったり、上昇志向でした。競争相手が周りにたくさんいる環境というのはこういうことなんだなと思いましたね。新卒であってもみんな「自分はこれをやりたい」という明確なビジョンを持っていて、その明確なビジョンを叶えるために勉強したり、切磋琢磨しています。東京でこうした環境に飛び込んでみて競い合う人たちがいることを知ることが出来たのはとても良かったと思います。僕は元々は勉強が大嫌いだったんですが、やはり勉強し続けないとダメだなと感化されました(笑)。自分の武器を持っていないとダメだと感じましたね。勉強嫌いのままだったら今の自分にはたどり着いていないなと思います。
入社当初に上司からこの職種は勉強し続けないと置いてかれるよと助言を受けていて本当にそうだなと感じています。エンジニアはみんな勉強していて、純粋に新しいことを知るのが好きな人が多いと感じていますね。

 

Buyeeを陰で支えるサブシステムのチームリーダーを務める


―現在のお仕事とこれまで関わってきた サブシステムや開発などの領域を教えてください。

川中:
現在の仕事内容としては、tensoの開発部の中のサブシステムユニットを担当しています。 越境EC購入サポートサービス「Buyee」に関係する様々なサブシステムの保守と管理を中心に行っているチームのリーダーを務めています。Buyeeのオペレーションがスムーズに行われるための開発を継続的に行っており、 チームメンバーの案件管理や、時には自分自身が調査や実装を行いながら日々保守作業を行っています。
最初の業務はサブシステムの保守業務だったのですが、Buyeeとの結びつきが強いので本体への理解も必要になり、Buyee自体の開発に入る機会もいただきました。
一時期は半分フロントエンド業務も行っていました。東京に来てからは徐々に担当するシステムが増えていきましたね。


―バックエンドからフロントエンドまで、当社で多岐にわたる経験をされたんですね。

川中:
そうですね。本当にたくさんの経験をさせてもらったと思います。
僕がエンジニアになった当初は本当に勉強漬けで業務後に本をずっと読んでいたのですが今はだいぶ時間が減ってしまったと感じています。これからもバランスを見て取り入れていきたいですね。

サブシステムの細かなブラッシュアップにより、最適な状態でサービスを回すことに注力



川中:オペレーション効率化のシステムはサービスリリース当初から存在していたのですが、継続的に開発を続けてきました。現時点では当初に比べ、100%近い省力化を実現できています。

―きめ細かいですね。

川中:
そうですね、大部分は本当に細かい対応が多いです。「こういうところで困ってる」「この部分だけでも自動化できないか」逆に「この部分を自動で進められると困るので、この場合だけは進めないでほしい」といった細かい要望をいただいて、どうしていくかというところをオペレーションサイドと話した上で、方針を決めて対応を積み重ねていきます。

―チームはどういう構成ですか?

川中:
チームは9名です。1人は鳥取支店時代から一緒に業務をしてくれて、一緒にサービスのブラッシュアップを続けてきました。鳥取支店がなくなったあと、東京に異動してからは、他のチームの方もジョインしてくれました。過去にCSの経験やBuyeeのいろんな部署に携わっていた方もおり、現場の目線を持っていていろんな意見を出してくれます。最近では右腕と呼べるような成長を遂げてくれたメンバーもいます。みなさん問い合わせなどに対する反応速度がすごい早くて大変助けられています。


―ほかに保守をされているサブシステムはどのようなものですか?

川中:
決済やポイント周りのサブシステムはサービスの当初から存在しているんですが、こちらの保守を担当していますね。非常に完成度の高い状態でリリースされたものなので大きく手を入れるということはありませんが、適切に管理することで問題なく運用することが出来ています。このシステムでは海外ユーザーからの決済の与信を取ったり、カード決済の不正リスクに備えるための通信をしています。Buyeeと決済会社の間を取り持っている感じですね。
既存のシステムはどうしても何かが古くなっていくんですよね。エラーへの修正はもちろん、定期的なバージョンアップを行うことで常に適切な状態で運用ができることを心がけています。

―保守にあたって、ビジネス側とのコミュニケーションは発生していますか

川中:
サブシステムの1つに、「Buyee Partners」があります。こちらで連携されている商品の情報はBuyee上で管理してるわけではなくて、別のサブシステムで管理しています。このシステム上でお客さまに情報を入れてもらって連携をする形をとっているんですけど、この部分でコミュニケーションが発生していますね。 
新しいパートナーと連携する時は事業側から「連携予定のパートナーが持っているシステムから、できるだけシンプルにこちらのシステムに連携する方法はないか」といった相談が来ることがあるのですがそれに対して技術的な観点から回答させていただいています。事業側を間に挟んだり、時には直接お話しさせていただくこともありますね。ちゃんと契約が取れたりとか、連携が新たにできるようにサポートしています。

 

積み上げてきたものが形になっていく喜びを感じるBuyeeの成長


―当社に入って初めてこのグローバルコマースという事業に触れられたと思うのですがサービスに対して最初にどう感じましたか?

川中:
そうですね。単刀直入に言ってスケール大きいなあと感じました(笑)。世界を相手に商売しているというスケールの大きさを感じましたね。Buyeeも当時の立ち上げの時と比べても、はるかに売り上げも伸びていますし、 日本の主要な企業様やサイトと連携していますし、本当にすごく大きなサービスになっていると感じますね。BEENOSで働くのはとても楽しくて、満足しています。しっかりと評価してもらえていますし、事業規模が大きくなっていくうえで自分がやったことが目に見える形で顕著に出てくる点もモチベーションにつながっています。そういうときはやっぱり「やってやった」という達成感はありますね(笑)。ちゃんと事業を引っ張れているなと感じますね。

―サービスの成長に伴って意識も変わっていったんですか。

川中:
もちろん事業が大きくなった分、自分が見る範囲っていうのもかなり広がっていますね。責任は入社当初とは比べ物にならないぐらい大きくなりました。責任感もとても強く持つようになりました。

―最近では多くの方から評価もいただいています。どう感じていますか?

川中:
自分たちが携わってきた中で、どんどん事業としての大きさが増していっているという部分では、自分たちが積み上げてきたものが形になっているようで本当に感慨深いものがありますね。グループの中でも中核事業という意識は開発部全体としても持っています。だからこそ、やっぱりサービスを止めないとか、対応のスピード感、自分たちが担っている、という自負は強いですね。僕を含めて、みんなそういった意識で仕事に取り組んでいると思います。現在の規模になったことで勿論大変だと思うこともあります。しかし、一方で士気も高くて、今のこの事業規模になった上でもしっかりと破綻せずにサービスが回っているのはすごいことだと思いますね。
 

変化する環境に対応するために欠かせない保守業務を着実にやりぬきサービスを円滑に回していく


―サブシステムの保守を、このフェーズでやることについての面白みってなんだと思いますか。

川中:
まず一番は新しいことに対応していくということですね。サービスは生まれてからどんどん時間の経過とともに周囲の環境などが変化していくわけじゃないですか。そういった変化に対応できずにサービスが止まってしまうということを絶対に避けないといけないわけです。新しい問題は次々に出てきますし日夜改善が必要なんですね。サービスを常に最適な状態に保つためには日々の地道な保守業務が必要不可欠なんです。そして現場の人たちの困りごとをきちんとヒアリングして改修することで現場の人たちの負担が少しでも軽くなったり、感謝されたときはやっぱりエンジニアをやっててよかったなと思いますね。

―ヒアリングはどのように行っているんですか

川中:
定例を設けたりしてますが、定例だけではなく個別での相談にも随時対応しています。自ら課題も吸い上げたりして、どうすればより業務の効率化を図れるか頻繁に打合せしています。


―BEENOSで働くことを検討している人に伝えたいことはありますか

川中:
やっぱりこの規模の大きな事業に携われるというのは本当に魅力だと思います。自分が開発したものがその成長の礎の1つになるという部分が面白みだとおもいます。
僕としてはコミュニケーション力が高い方に入ってほしいなという思いがあります。現場との間で要件のすり合わせなどがしっかりできる人っていうのは、もちろん手戻りが少ないんですね。だから堅実なリリースができる。開発力がすごく高くてもきちっと要望を聞き出せないと、相手が求めているものを出すことはできません。やはり仕事をしていく上でコミュニケーション力っていうのはとても重要なものだなと思います。今のチームもコミュニケーション力が高い方が活躍されています。

―ありがとうございました。