Corporate 2020.06.22

YouTuber法務室長が語る、面白い法務とは?

こんにちは!20新卒の大友です。
私は学生時代に会社法を学んでいたこともあり、企業法務に興味があります。その中で法律が実際にどのようなかたちでビジネス上で活用されているのかが気になっていました。そこで、今回はBEENOSの執行役員で法務室・室長でもある亀井さんにインタビューしました。法務室ではBEENOSグループの法律に関わる業務全般を引き受けています。とても重要でお堅そうな部署・・・と思いきや、以前ブログでとりあげられているように、法務担当の方々がYouTuberになって、業務で関連が多かったり質問が多い法律に関して動画で分かりやすく説明するYoutubeチャンネル「法む室チャンネル」も開設しているそう。法務として前進的な取組みを行う亀井さんに、BEENOSならではの業務内容や目指す姿などを聞いてみました。


悩み抜いて選択した企業法務という道

自己紹介と仕事内容を教えてください。

BEENOSグループのコーポレート本部に所属し、執行役員を務めています。基本的には法務室をマネジメントしていて、私の他の5名のメンバーと基本的な業務を回しています。契約書のチェックはもちろん、新規事業の立ち上げや既存事業での新しい取り組みに関する相談を受けるのがBEENOS法務室の特長ですね。BEENOSのグループ事業はECをメインとしていますが、国境を超えたサービスや投資など様々な事業を展開していて、5~6社分の法務の経験を積めるのはBEENOS法務の魅力です。

亀井さんがBEENOSにジョインすることになった経緯を教えてください。

私の人生の中で法曹界に進むか、企業法務の道を進むか、どちらかを選ぶのはとても難しい選択でした。弁護士をするなら企業内弁護士をやりたいと思っていて、そのためにはどのような役割でもいいから一度企業で働くという経験をしたいなと、法科学生のときにアルバイトを探し始めました。そんな時に出会ったのがBEENOSグループのtensoでした。tensoでは顧客対応を担当していましたが、ある日「BEENOSが法務を探している」と聞き、勉強していることが活かせるチャンスだと思って面談を受け、BEENOSの法務として働くことになりました。色々な経験を積むうちに、企業内弁護士と企業内法務の大きな違いは裁判所で弁護できるかどうかという点くらいで、やることはほとんど同じだということに気づき、企業法務を極めていこう、と決心しました。


あらゆる課題に対応できる最強のチームを目指して

BEENOSは多岐にわたる事業を展開しているため、法的な問題も様々な角度から出てきそうですが、法務室ではどのように対応しているのですか?

だれがどの事業を担当する、といった、事業ごとでの担当分けはしてないです。色々なジャンルを経験するためにもあえて分けてないのです。でも、それぞれに専門性はあるので、それを活かして業務を割り振っていますね。例えば知的財産権にとても強いメンバーが知的財産権に関するほとんどの業務を担当し、それほど難易度が高くなさそうなことは、まだ経験の浅いメンバーに担当してもらう、という感じですね。”法務”というとお堅いイメージがありますが、私としてはメンバーには得意なことを更に伸ばして楽しく仕事をしてもらいたいと思っています。

BEENOSグループの法務として意識していることはありますか?

もし裁判や紛争になった場合には、顧問弁護士に依頼をする必要がありますが、それ以外で社内のリソースで完結できそうなところは、できるだけ自分たちで解決する、というのが私たちのスタンスです。

業務量もかなり多そうなイメージなのですが、なぜあえてそのようなスタンスなのでしょうか。

自分たちで考え経験することによって、何倍にも力になるからですね。チームメンバーには企業法務のスペシャリストを目指してほしいと思っています。


新規事業と既存事業のバランス、その経験から「次」を創る。

新規事業の立ち上げの際に、どこまで法務室が関わるのか教えてください。

BEENOSグループには、新規事業を企画・開発する専門部署があり、何人もの事業家が新しい可能性を世に拡げようと、日々挑戦しています。そういった方々から法務室に多くの相談が寄せられます。まずは、事業を検討する段階で、事業担当者からサービス内容と目指している方向性をヒアリングし、前提となる法律関係の部分を洗い出します。どのような届け出が必要なのか、どのようなリスクがありうるのかなど、ひとつひとつ検討していきます。法律に抵触する点がないのか何度も何度もすり合わせをし、抵触をする可能性がある部分に関しては代替案なども出し、ローンチまで一緒に考えていきます。他社と連携することになれば、これは既存事業でも同じですが、先方の弁護士の方との交渉になったりもしますね。

既存事業では、法務室はどのように関わるのでしょうか。

既存事業も新たな取り組みを次々と行うので、よく関わります。例えば、キャンペーンをするときには景品表示法、商品を開発するときには知的財産権、コスメをつくるときには薬機法、ほかにも法律に抵触しないか確認し、契約書の条項を作成していますね。チームで持っている知見を活かしてよりスピーディ―に新しいビジネスを法的に解決する方に工数を割いています。

BEENOSグループは「野心とテクノロジーで世界の可能性を拡げるNextスタンダードを創る」というPurpose(存在意義)を掲げています。そこで、法務室の「Nextスタンダード」を教えてください!

個人的には契約書のチェックばかりやっていてもおもしろくないし、法務室として新たな取り組みにもどんどん挑戦していきたいですね。その方が仕事をしていて面白いんですよ。世間的にはまじめでお堅いイメージの法務ですが、私はBEENOSの面白くて派手な法務室を目指してます。YouTubeチャンネルの開設もそのうちの一つですね。

亀井さん、ありがとうございました。常にチームを前進させることを考えている法務室・室長の亀井さん。新規事業の立ち上げから、既存事業の法律問題まであらゆる場面で頼られているのは、BEENOS法務室の力強さの表れではないでしょうか。ここからさらに派手に動いていく法務室の活躍に目が離せません。