BEENOS株式会社(東証一部:3328、以下BEENOS)の連結子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートし、新規事業開発を行うBeeCruise株式会社(以下「BeeCruise」)は、この度アメリカ国内のShopifyセラーを対象とした、越境ECの配送課題を解決するアプリ「BEEYOND(https://beeyond-ship.com/)」をリリースいたしました。BEEYONDはBEENOSグループの中核事業であるグローバルコマース事業において、アメリカのshopifyセラーと各国を繋ぐ初のプラットフォームです。
 2021年6月に越境EC国内流通総額においてNo.1となったBEENOSグループは、日本と海外を双方向に繋ぐグローバルプラットフォーム構想を掲げています。BEEYONDのサービス開始によってBEENOSグループを起点にアメリカのセラーと世界各国の消費者をダイレクトにつなぎ世界展開を支援することで、グローバルプラットフォームのさらなる拡大を推進してまいります。


アメリカ国内Shopifyセラー専用アプリ「BEEYOND」開発の背景

 「BEEYOND」はShopifyのアメリカ国内のセラーに向けてリリースされた、海外配送に関わる課題を解決するアプリです。Shopifyセラーにとって越境EC展開は売上を伸ばす上で重要な課題ですが、海外配送には国ごとの配送事情への対応、関税、高額な海外配送料等の様々な問題が存在します。
 Shopifyの2020年流通総額は前年比96%増、1,196億ドルとなっており、ECシェアは米国内で2位の規模を誇っています。(※2)2020年の越境EC売上は、約75%増加し、200億ドル以上を達成しています(※3)。また、Shopifyは非英語圏におけるローカライズ施策など国際展開の強化を2021年の集中投資分野としており、アメリカのShopifyセラーにとって、越境EC対応に伴う海外配送課題の解決は、重要度を増していくことが予想されます。(※4)
BEENOSグループは、越境ECのパイオニアとして日本国内から海外への国際配送に関わる様々な課題を解決してきました。(※5)また、アメリカに倉庫を保有しており、これまでに培ったボーダレスなネットワークや海外拠点をダイレクトに活用し、日本から海外だけではなく、海外から海外という越境分野においてもこうした課題解決に貢献できると考え、「BEEYOND」のリリースにいたりました。


 

海外配送の課題を解決するShopifyアプリ「BEEYOND」

 従来の海外配送では、輸出手続きや対象国ごとに配送可能な配送業者の選定が必要でした。また、海外配送料は高額になるため、ユーザーの購入機会の損失にもつながります。(図1)
 既存の配送系Shopifyアプリは、専用のラベルを荷物に貼って発送することで配送料が安くなるメリットはありますが、発送に関わる手続きの煩雑さは解消されません。(図2)こうした煩雑な手続きは、特に小規模なセラーにとっては大きな負担となります。
 「BEEYOND」は海外配送の手続きの煩雑さとコスト面の両方を解決する初めてのアプリです。アメリカのShopifyセラーは「BEEYOND」を利用し、専用のステッカーを貼った商品をロサンゼルスの専用倉庫に発送するだけで211の国と地域に配送が可能となります。アメリカ国内の配送と同様の処理だけで海外配送が可能となるため、輸出に伴う手続きや配送業者の選定等を行う必要がなくなります。さらに、海外配送料金は他社配送サービスやアプリと比較して最大70%安くなる試算(※6)が出ており、高額な送料が購入のネックになっていたユーザーの購買拡大が期待できます。
 導入費用・月額利用料も無料で、配送ごとに配送料+手数料のみの請求となります。アメリカのShopifyセラーは「BEEYOND」を利用することで配送、手続き、運用など様々な面でコストダウンに繋がり、世界211の国と地域へ販路を広げることが可能となります。

図1 従来の海外配送



図2 既存の海外配送系Shopifyアプリを利用した場合



図3 BEEYONDを利用した場合

 

【「BEEYOND」導入・利用方法】
①    Shopifyダッシュボードメニューの「App」から、「BEEYOND」をダウンロードします。


②    BEEYOND画面に移動し、アカウントを作成します。


③    注文情報が自動同期され、BEEYONDダッシュボード上で、BEEYONDを使用し、海外配送したい注文を選択すると、専用のステッカーが印刷できます。 (ステッカーは通常のプリンタ等で印刷いただけます)

④ ステッカーを荷物に貼り、ロサンゼルスの専用倉庫に発送するだけで、国外発送が完了します。
 

「グローバルプラットフォーム」拡大へ向けて

 BEENOSグループはモノ・人・情報をインターネットと物流網によって結び、世界中が世界中を対象に事業を展開できるボーダレスなグローバルプラットフォーム構想を掲げています。
 これまでに越境ECにおける国内流通総額No.1を獲得した購入サポートサービスBuyeeや、eBayやShopeeやLazadaなど世界各国のマーケットプレイスとの提携と独自の物流網の開拓により、日本企業と海外市場をオンラインでダイレクトにつなげてきました。
カナダ発のグローバル企業であるShopifyのアメリカユーザー向けのサービスをBEENOSが提供することは、グローバルプラットフォーム構想の新たな一歩だと言えます。
 BEENOSグループでは、今後も日本企業の海外進出支援と流通拡大に貢献するのにとどまらず、海外から海外という越境分野においてもネットワーク構築を続け、グローバルプラットフォームを拡大してまいります。

(※1) 国内越境EC 年間流通総額 No.1
該当サイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間流通総金額
東京商工リサーチ調べ(2021年5月時点)
https://beenos.com/news-center/detail/20210607_bns_pr/
(※2) https://s27.q4cdn.com/572064924/files/doc_presentations/2021/Shopify-Investor-Deck-Q4-2020.pdf
(※3) https://www.shopify.jp/blog/the-shopify-effect
(※4)https://financialpost.com/pmn/press-releases-pmn/business-wire-news-releases-pmn/shopify-announces-fourth-quarter-and-full-year-2020-financial-results
(※5)
Buyeeが新配送サービス「Buyee空運 中国」を導入、国際送料をEMSより安価で提供し、物流リスクを低減
 https://beenos.com/news-center/detail/20200714_tcm_pr/
北米への配送料 最大76%オフを実現 越境ECサービス「Buyee」が新配送サービスを導入
https://beenos.com/news-center/detail/20210218_bns_pr/
コロナ禍においてもスムーズなロシア向け航空便配送を実現 越境ECサービス「Buyee」が新配送サービスを導入
https://beenos.com/news-center/detail/20210527_bns_pr/

(※6)料金比較表



 

BEEYOND概要

・サイト:https://beeyond-ship.com/
月額利用料:無料 ※送料と配送時手数料のみ課金
配送可能国:211の国と地域 



【BEENOSグループの概要】
BEENOSグループは、モノ・人・情報を「日本から海外へ」、「海外から日本へ」と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとしており、グローバルECサービスの運営や、インバウンド需要を見込んだ日本独自のコンテンツ商材の企画・開発、そして国内外9カ国70社以上の企業への出資を行っております。
越境EC関連サービス「転送コム(https://www.tenso.com/)」と「Buyee(https://buyee.jp/)」においては、両サービスあわせて2,500以上(2020年9月現在)の国内ECサイトの海外販売をサポートしており、配送対象は118ヶ国/地域に上ります。国境を越えた商取引の障壁となる「言語」「決済」「物流」の問題を解消することに加え、海外配送や多言語カスタマーサポートなどの運営も自社でオペレーションを構築し対応することで、独自のノウハウを培ってまいりました。12年以上の越境EC購買データベースの構築や機械学習など、テクノロジーを活用して海外顧客の開拓から不正決済の防止など企業様にも安心してご利用いただけるサービスづくりに努めております。配送手段、決済手段が多様であることや、複数のサイトで購入した商品でも同梱できるこ
となど高いサービスレベルを海外のお客様に評価いただき、会員数は250万人以上(2020年9月末時点)となりました。

【BEENOS株式会社の概要】
社 名 : BEENOS 株式会社
代 表 者 : 代表取締役社長 兼 グループCEO 直井 聖太
本 店 所 在 地 : 東京都品川区北品川四丁目7番 35 号
設 立 年 月 : 1999年11月