Global Innovation 2026.01.29

「韓国発の商品を世界へ」K2Gチームが仕掛けるNextスタンダード。経営陣と創り上げる新規事業の醍醐味


BEENOSが注力する「From Korea to Global(K2G)」事業。その中核を担う金さんは、資本提携先である韓国企業と日本のプラットフォームを繋ぐ、まさに「架け橋」としての役割を果たしています。 単なる通訳に留まらない、ビジネスの本質を見極めた調整力。そして、個人の裁量を最大化させるBEENOSのフラットな環境。世界を舞台にアップデートし続ける金さんの仕事への流儀をインタビューしました。

 

ー金さんのルーツと、日本でキャリアを歩むことになった経緯を教えてください。

私は韓国の済州島出身で、大学では国際貿易を専攻していました。転機となったのは、大学4年生の時に、半年間鹿児島大学に留学したことです。そこで日本の文化に触れ、「いつか日本で働きたい」という目標ができました。

帰国後、その夢を確実なものにするために、大学院に進学し通訳のスキルを磨きました。そして新卒採用を通じて、念願だった日本でのキャリアをスタートさせました。

 

ー新卒として来日し、最初はどんな仕事をしていましたか。

旅行代理店に入社し、国内旅行の商品企画を担当していました。もともと「自分のアイデンティティを活かして、日本の魅力を世界に発信したい」という強い思いがあり、インバウンド事業を志望していましたが、当時は、国内のお客様向けの旅行パンフレットを企画する業務が中心でした。

転機となったのはコロナ禍です。旅行業界全体が大きな打撃を受ける中で、実店舗や紙のパンフレット主体のビジネスから、Webへと急速に主軸が移っていくのを目の当たりにしました。その変化の激しさに触れるうちに、Webを通じたビジネスの可能性に魅了され、よりダイレクトに世界と繋がれるEC領域に挑戦したいと考えるようになりました。コロナ禍がなければ、もしかしたら今も旅行代理店にいたかもしれないですね。

その後、市場リサーチ会社でのコーディネーターや、韓国のWebホスティング会社での経験を経て、BEENOSに出会いました。「韓国関連のEC事業」という文字を見た瞬間、私のやりたかったこと、且つ自分の強みを100%活かせる!と、ワクワクした気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。

 

「日本以外」の可能性を広げる、BEENOSのK2G事業


ーBEENOSに入社し、現在はどのような事業に取り組んでいますか?

「From Korea to Global」、つまり韓国の商品・サービスを世界市場へ展開する事業の推進に取り組んでいます。代表的なものに、メルカリと韓国のC2Cプラットフォーム『Bunjang』を連携させる事業があります。

BEENOSには、日本から海外へ届ける「Buyee」という強力な基盤がありますが、実はBuyee内の検索データを見ると、K-POP関連などの「韓国関連商品」の需要が非常に高いんです。日本発の事業はある程度のフォーマットが出来上がっていますが、韓国には世界中から求められるコンテンツがまだまだ眠っています。資本提携している韓国のDeliverd Korea社と密に連携し、物流やオペレーションを構築することで、BEENOSだからこそ提供できる「韓国発のグローバルセリング」の形を創り出しています。

 

―パートナーであるDeliverd Korea社とは、どのような関係性ですか?

単なる外注先や協力会社ではなく、共に新しいビジネスを創り上げる「不可欠な共同経営パートナー」のような存在です。

日々のチームミーティングにも参加してもらっていますし、何かあれば逐一相談し、時には激しく議論し合うこともあります。それもすべて、世の中に価値のある「Nextスタンダード」を共に創造したいという共通の想いがあるからです。
お互いに壁を作らず、同じチームの一員として伴走しながら、国境を越えた「一つのチーム」として、世界に挑む新たな流通の仕組みを形にしています。

 

「本質を伝える通訳者」として、両国の架け橋になる

 

ー韓国企業との協業において、苦労されることはありますか?

私は韓国出身ですが、キャリアのすべてを日本企業で築いてきたため、仕事の進め方は完全に日本流。そのため、いざ韓国のパートナー企業と対峙したとき、スピード感や意思決定プロセスの違いに直面し、最初は大きな戸惑いを感じました。

しかし、今ではそのギャップこそが私の最大の武器になっています。日韓両方のビジネス文化を肌感覚で理解しているからこそ、単なる言葉の置き換えではなく、互いの意図や背景にある「ビジネスの本質」を翻訳して伝えることができるようになりました。

例えば、韓国のパートナーと日本の企業との間に立って調整を行う際、韓国側のコミュニケーションは非常にストレートで直球であることが多く、そのまま伝えると日本側に誤解を招いてしまうことがあります。そこで私が両者の文化を汲み取り、相手が受け取りやすい形に整えて『本質』だけを届けることで、やり取りを円滑にしています。これはまさに、通訳の勉強をしていた大学院時代に学んだ「ただ訳すのではなく、真意を伝える」という通訳の本質そのものであり、当時の学びが今の仕事に直結していると感じます。

私が介在することで、文化の違いによる摩擦を未然に防ぎ、意思決定を加速させる。この橋渡しの役割は、今のK2Gチームにおいて不可欠なピースであると自負しています。

  

チーム全員で「BEENOSの新たな事業の柱」を創る



―BEENOSはどんな会社だと感じますか?

一言で言えば、『挑戦する人を全力で支援してくれる会社』ですね。新しい取り組みを歓迎するポジティブな文化が、新規事業を次々と生み出す原動力になっているのだと感じます。
私自身、入社当初には想像もしていなかったような責任ある業務を、一部だけでなく一気通貫で任せてもらっています。入社するまでは、会社とは「社員に役割を与えて動かすもの」だと思っていました。しかしBEENOSは違います。決まった役割を与えるのではなく、目的のために領域を超えて自ら動くことを求めるスタンスなんです。

また、驚いたのは、相談や提案のしやすさです。直属のマネージャーはもちろん、グループCEOの直井や常務執行役員の佐藤といった経営陣に対しても、非常にカジュアルに意見を伝え、議論できる機会が日常的にあります。
経営層の方々と直接対話し、フィードバックをいただきながら「他にはどんな手があるか」を一緒に考える。その上で、最後には「金さんはどう思う?」と私の意志を尊重し、大きな裁量を与えてくれます。単に会社の駒として動くのではなく、経営陣と共にビジネスを創り上げているという実感がありますね。自分でも驚くほど、入社前には想像もできなかった領域まで踏み込めており、本当に刺激的で恵まれた環境だと感じています。

 

ー今後の展望について教えてください。

まずは現在動いているプロジェクトを軌道に乗せ、着実にスケールさせていくことが第一です。私が入社した当時は、事業責任者のマネージャーと私の二人三脚で始まった組織でしたが、現在はスタッフやインターンも入社し、徐々に拡大してきています。

チームが大きくなっている今、私が目標としているのは「全員が主役として成長できる環境」を作ることです。立ち上げ期に私自身がぶつかり、試行錯誤しながら蓄積してきたノウハウを惜しみなくメンバーに共有し、属人的な動きではなく、チーム全体として成果を出し続ける構造を確立したいと考えています。

そして最終的には、このK2G事業を単なる一プロジェクトで終わらせるのではなく、BEENOS全体の成長を力強く牽引する、新たな事業の柱へと育て上げたいです。

 

ー最後に、どのような方と一緒に働きたいですか?

「自分の領域はここまで」と決めつけず、限界を突破しながら新しいことに挑戦できる方ですね。私もそうであったように、想像もしていなかったことまでやらせてもらえる環境がBEENOSにはあります。

変化の激しいグローバル事業だからこそ、正解のないプロセスを前向きに楽しめる人と、ぜひ一緒にチームを盛り上げていきたいです。