1999年11月25日、インターネット黎明期に「株式会社ネットプライス」設立。株式会社サイバーエージェントの子会社でEコマース事業を展開する企業として誕生しました。

設立直後、前代表の佐藤輝英氏が代表に就任し、実質的な創業者としてビジネスモデルを構築。「インターネットの本質をうまく活用した流通業態を創り上げる」ことにフィーチャーし、お客様が集まれば集まるほどプライスダウンする「ギャザリング」という独自の共同購入モデルのファーストランナーとして事業を拡大させました。

2000年9月、ドコモのiモードユーザーが1,000万台を超えたタイミングに携帯電話版サービス「ちびギャザ」をオープン。「モバイルEコマース」への市場に先駆けて参入し、インフラの変化も追い風となりユーザー数・流通額が飛躍的に成長しました。

2004年に東証マザーズに上場。

その後、「株式会社デファクトスタンダード」を含む複数の企業への出資や子会社化を進め、2007年に持株会社化。「株式会社ネットプライスドットコム」に。

当社グループのクロスボーダーEコマース、第一弾であるグローバルショッピングサイト「セカイモン」を2007年に開始。eBayと業務提携し、日本にいながらeBay商品を日本語で購入できるサービスとして誕生しました。

2008年には、「tenso株式会社（株式会社転送コム）」を設立し、日本の商品を海外に届ける「転送コム」を開始。「セカイモン」と「転送コム」により、海外から日本へ、日本から海外へ、双方向に日本と世界を繋ぐグローバルなビジネス展開が当社の強みとなりました。

2009年には「中国向けオンライン貿易サービス」を開始。インターネット事業者が次々と中国向けビジネスに参入するも撤退が続き、当社も2年余りで撤退を決断しましたが、「中国だけではなく全世界をターゲットとする」ことを判断するための大きな足掛かりでもありました。

2012年には、「転送コム」を進化させた代理購入サービス「Buyee」を開始。流通額が大幅に拡大し、提携パートナー数も増加していきました。

「事業創造カンパニー」としての当社を象徴する制度、「ビジネスチャレンジ制度（ビジチャレ）」を2006年より開始、現在に至るまで定期的に開催しています。

年齢に関係なく、誰もがチャレンジできる環境を作りたい。 そして、チャレンジすることの楽しさを知ってほしい。という想いから、2008年には学生向けビジチャレである「学チャレ」も開始。学生ビジネスコンテストの先駆けとなりました（現在は未開催）。

2010年には株式会社デジタルガレージ、株式会社カカクコムと共同で「世界に通用するプロダクトを作り上げるスタートアップの育成」を目的とした「Open Network Lab」をスタートし、日本で初めてシードアクセラレータプログラムを開催、多くのスタートアップ企業を輩出しています。

2013年には次世代事業の開発、投資、育成を行う「BEENOS（ビーノス）プログラム」を開始、スタートアップスタジオとして社内外へのインキュベーション活動を積極的に行い、そのスピリットが新社名にも引き継がれます。

海外投資はインドネシアを代表するインターネットサービス、 TokopediaやMIDTRANS（現Go-jekグループ）への投資を皮切りに、2012年から積極的に実施しています。世界10カ国、80社以上のインターネット企業へ先駆けて投資してきました。

ECの「市場」である「オンラインマーケットプレイス」や専門領域に特化した「バーティカルなオンラインマーケットプレイス」、そして「オンラインペイメント」領域を中心に投資を続けています。

2008年よりグローバルな事業展開を目指すうえで、「クロスボーダー流通総額を全体の50％にする」ことを経営指標の一つとしましたが、2014年9月期にはその目標を達成しました。

2014年10月に、社名を「株式会社ネットプライスドットコム」から「BEENOS株式会社」に変更しました。

BEENOSの意味は、「ミツバチの巣」。ミツバチのように、わたしたちは日本から世界中へと羽ばたき、人や企業をつなぎ、イノベーションの花を咲かせる人材の集合体になりたい。新たな出会いや発見をもたらし、人々の繁栄と幸せに貢献したい。その拠点（巣）となる意思を「BEENOS」という社名に込めています。

商号変更の直後、当社グループでクロスボーダーEコマース事業を牽引してきた直井が代表に就任（現任）、2016年に上場市場を東証一部に変更しました。

現在では世界100以上の国・地域に日本の商品を届け、国内2,000以上のECサイトの海外展開をサポートし、クロスボーダーEコマースにおける業界圧倒的No.1の地位を確立しています。